料金のご案内

　入居金は、施設の建設費用やその借入利息などに想定居住年数を勘案して算出されます。
そして、多くの施設が想定居住年数を３～５年とし、その期間を償却期間に設定しています。
つまり、想定居住年数＝償却期間に「償却」と言う名目で、入居金の全額を費用弁償に充ててしまうのです。 ハートピア故郷苑も当初はこの方法により利用料金等が設計されました。

　さて、償却期間が経過しますと償却する入居金がなくなり、老人ホームは著しい収入減となります。ハートピア故郷苑でも約２０％の減収に相当します。
当然、多くの施設で経営圧迫要因となっております。

　経営上の問題は別にしましても、そもそも想定居住年数とは、ご利用者様の余命年数を勝手に想定しているものです。
これは明らかに施設の目的と相反します。

　そこで、想定居住年数にとらわれない費用設計を導入しました。

①入居金一括方式

入居金を一括にてお支払い戴き、そのうち２割を入居時に即時償却し終身利用権を取得していただきます。残額を５年間で償却し、設備費用等の一部に充当すると言う老人ホームの一般的な方式ですが、現在ハートピア故郷苑では基本的に採用していません。

②契約更新方式

入居金のうち、終身利用権の取得に充当する部分を入居時にお支払いいただきます。また、入居金のうち、設備費用等に充当する部分は入居時のほか毎年の更新時に更新料としてお支払い戴きます。入居期間中は毎年更新を要しますので、入居金一括方式に比べ積算の根拠を８割に減額しています。

入居金一括方式（例）

契約更新方式（例）

③月払い方式

月額利用料に入居金一括方式による入居金を６０で除した金額を加えた金額をお支払い戴きます。入居期間中は同額をお支払い戴きますので、入居金一括方式に比べ積算の根拠を８割に減額しています。
敷金を４００，０００円（お二人入居の場合は６００，０００円）お預け戴きますが、入居金とは違い退去時に利用料などを精算した残額の全てをお返しします（ただし退去日から６ヶ月経過後）。

月払い方式

月額利用料、介護保険自己負担分、立替払いの精算の合計からなっています。

①月額利用料

家賃相当額、管理費、食費の合計からなっており、管理費と食費は居室の占有面積に関わらず、利用者１名様あたり定額です。

（１）家賃相当額

有料老人ホームは特別養護老人ホームなどとは違い、居住性を重視した設計になっています。このため家賃に相当する金額を利用料の一つとして戴いています。近隣の家賃相場などを計算の基礎としており、占有面積に応じて違います。

（２）管理費（６０，９００円）

居室部分の清掃などについては介護保険がこの費用の負担を想定していますが、共用部分については含まれていません。これら費用のほか、光熱水費用や事務経費など介護保険で賄えないほとんどの費用を賄います。

（３）食費（５６，７００円）

１日の食費を１，８９０円（朝食：５２５円、昼食：６３０円、夕食：７３５円）として計算して、この３０日分を１ヶ月の食費としています。この中には食材費用、調理に要する光熱水費用や調理担当職員の人件費、厨房設備の減価償却費用なども含まれます。また、ハートピア故郷苑では３食のほか、おやつや午前の牛乳などを提供していますが、計算に含まれていません。希望されない食事については予めお知らせ戴ければ食費から控除しています。

②介護保険自己負担分

介護保険による介護報酬は全額を利用者様が施設に支払い、介護保険からそのうち９割が返金される仕組みになっています。しかし、多くの施設と同様、ハートピア故郷苑でも「代理受領サービス」を行っており、ハートピア故郷苑が直接介護保険から９割の支払いを受けますので、利用者様は１割だけをハートピア故郷苑にお支払いください。

③立替金

ハートピア故郷苑がご利用者様に代わってお支払いした費用です。医療費の自己負担分のほか、消耗品費用や嗜好品の代金などで、ご利用者様によって品目や金額は違います。

④レンタル代金

テレビなどをご利用者様が持ち込むことができます。ハートピア故郷苑でも用意がありますのでご利用ください。このような備品を個別にご利用された場合の費用がレンタル代金です。テレビのほかに、車椅子、コールマット、冷蔵庫などがあります。