千葉県がお泊りデイを摘発!
2015年1月14日
by 村長
「お泊りデイ」と呼ばれている施設があります。介護保険法上の施設名称ではありません。デイサービスを実施する施設は、本来は宿泊したり定住する施設ではないのですが、「お泊りデイ」は自宅で介護が受けられない要介護者を宿泊ないしは定住させます。
「お泊りデイ」は、宿泊する施設として設計されていないため防火対策が不十分だったり、昼間のサービスを実施するように介護報酬が設計されているため夜間の介護体制が不十分だったりします。しかし、これらを直接取り締まる法律がありません。
特養や低額の老人ホームの絶対数が不足しているために関東近県で1万人を超えるお年寄りが利用せざるを得ない状況であり、行政も強く取り締まれない状況でもあります。
これらの業者の多くは、不動産の効率的な運用と言う観点から介護業界に進出しており、介護保険法を最大限に拡大解釈して運営を行っています。このため、不正請求や無資格医療、医療過誤など問題が続きます。
村長は一昨年、無資格医療などを行う不正な「お泊りデイ」施設4か所を千葉市に告発し、県警、マスコミと連携して摘発をしましたが、千葉県内まだまだなくなりません(>_<)
平成26年12月25日の千葉県の発表によると、千葉県は株式会社エフスマイル(市原市姉崎996-1)が運営する2施設(何れも通所介護=デイサービス)に行政処分を課すようです。
その不正請求の総額は5700万円にも上ります。
この所在地はネット上で「茶話本舗デイサービスあいきょう」とありますから、お泊りデイをやっていたのでしょう。茶話本舗は「お泊りデイ」のフランチャイズです。
「(お泊りデイを支援する不動産業系の)業界紙に故郷苑のイベントを紹介したい」と平然と依頼して来る業者さんがいました。多くの真面目な業者が何のために努力しているか説明しましたが、ご理解を得られず、お取引自体をお断りするに至りました。目先の利益に走るがためにする、人倫に悖るような行為は長続きしないことに気付いて欲しいと思います。
千葉県が行う行政処分の詳細は次のとおりです。